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記憶に残るレーサー:ヴィットリオ・ブランビラ

さてさて、F-1GPも夏休みに入りまして、ネタが無いモンで過去の回想でもしようかと。

今年は、かのジル・ヴィルニューブ大先生がお亡くなりになられて30周年だそうで、書こうと思えばいくらでも書けるんですが、はてさて何から書いて良いものか。

思うに、ジル大先生の話になると、レース界におけるF-1世界チャンピオンの意義って何だろうと思うというか、そのチャンピオンになっていないジル大先生が、あまたの世界チャンピオンよりも今だに多くの人の記憶に残るレーサーであるという事実があまりに重く、またあまりに多いエピソードがどれをとっても面白すぎる訳で、気合が入らないと「やっぱ難しいのう」と成るわけですな。

そこで、その他の人にご登場お願いすることに。

ヴィットリオ・ブランビラさんです。

ゴツイ顔で「モンツァ・ゴリラ」と呼ばれておりましたが、70年代のF-1には欠かせない顔(顔が重要ではなく、走りを含めたキャラクター)かと思います。

言うまでもなく、イタリアンでして、当時はメルツァリオさんとベテラン・イタリアン・コンビで異彩を放っていたかと。

”Bata”と言うイタリアの工具メーカーがバックについてF-1参戦となりましたが、マーチでの活躍が思い出されます。マーチは元々がコンストラクター(所謂生産者ですな。)的発想でF-1の世界に鳴り物入りで登場したチームで、他のチームにも自分たちのマシンを売ると言う特異なキャラを持ち、下位レースのF-2,F-3ではBMWと組んで売ったマシンが大ヒット!とF-1以外では80年代にかけて大成功した製作(コンストラクター)社であります。そのマーチがブランビラさんスポンサー込でチームに迎えたのが1974年。この年、6位入賞の1ポイントだけだったもんで、マーチはF-1GPから撤退。・・・・理由として考えられるのは、下位カテゴリーのF-2,F-3で成功していたので商売に本腰入っちゃったのと、F-1マシンもF-2,F-3の延長だった(生産性が考慮される)。

で、1975年は”bata"がカネ出してプライベート参加。トコロが、コレが良く走っちゃって、PPは取るわ、優勝するわでさあ大変。それが、この方ブランビラさんの活躍だったわけですな。理由としては、1台体制でチームの機動性が高まったとか、基本性能は高いマシンだったとか。(でも、昨年のマシンで基本的な改良は無しでこの結果ですから。なんとものどかな時代)ただ、予選は速くても決勝で最後まで走ることは少なかったかと思います。優勝したレースも豪雨で全走行距離の半分も走っていない。

雨では滅法速いとの評判通りの雨の優勝でしたが、彼の名声を高めたのが、チェッカーフラッグを受けた直後のクラッシュ。なんと嬉しさのあまり両手を上げてハンドル操作を誤ったとか。その後の写真がコレ。

こんな人いませんわ、他に。実に素晴らしい。

その走りは豪快との事で、無骨なマーチとの相性もバッチリだったんでは無いでしょうか。この年、スポーツカーノーズ(フロントにウイングがない。)は少数派。フロントのダウンフォース不足=強アンダーステアで振り回す走りが向いている。

レースキャリアが2輪からで、その後4輪に転向したしたこともあって、この1975年で御年38歳。この年限りでグラハム・ヒルが引退したこともあって、翌年からは最年長F-1ドライバーとなる。

結局、F-1ではこの優勝が最初で最後。この活躍で翌年はワークマーチが復活することに。雨の日本GP(F-1イン・ジャパン)でも活躍(ほぼビリから猛追して1位に並んだけれどスピン)。

1977年からサーティースに移籍して、性能の劣るクルマながらいぶし銀の走りで幾つかの入賞を果たす。

この年の世界スポーツカー選手権ではメルツァリオと共にワークス・アルファロメオのティーポ33でシリーズを席巻(アルファ以外にプロトタイプのメーカー参戦無し、アルファ運動会と呼ばれたが、メルツァリオとの勝負は面白かったらしい。)

翌年は、地元モンツアでのピーターソンの悲劇に巻き込まれ(意識不明の重体)重症を負ってレースから遠ざかるも、アルファロメオのF-1復帰に協力を依頼され尽力する。そのアルファF-1で数レース出走するも結果が出ずに引退。

マシンの性能差が少なかったこの時代、雨が降れば勝てると言われた(事実勝った)個性派は実に印象深いですなぁ。

更新日時 : 2012年08月05日 | この記事へのリンク : 

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